空撮をしつつ、ドローンの情報サイトDRATION(web&書籍)を書いているドローンといえばダリアンです。
前回紹介した入門機との、ざっくり違いは
DJIの入門機(Spark,Mavic,Phantom)については、前回書きましたのでご参照いただければと思います。
【DJI 入門機編】ドローン始めたいけどどう違うの?DJI社空撮ドローン選びの基礎
今回は、本格的な映像クリエーターが多数利用しているINSPIRE2について解説していきます。
ざっくりとした違いとしては、
- カメラの交換が可能で、映像の質が段違い
- 機体とカメラの2人運用が可能
- 最大6K動画(Adobe Cinema DNG RAW、Apple ProRes等に対応)
というシネマレベルに近づいた構成にできる点です。
INSPIRE2とは?
DJI社が本格的な、プロ向け映像クリエーターのニーズを叶えるべく発売した機体です。 2015年にINSPIRE1、2017年にINSPIRE2を発売しました。(他の機体は1年周期程度ですが、INSPIREシリーズは2年周期ぐらいが目下予想)
[https://youtu.be/m5WvcXp2dqU:embed]
INSPIRE2の組み合わせとかかる費用について
パッケージではなくある程度「選んで」購入して行く必要があります。
私が使っている機材の組み合わせを書き出すと
- INSPIRE2 389,000円
- カメラ X5S 248,000円
- メディア SSD 240GB&追加ライセンス(CinemaDNGおよびApple ProRes) 64,000円+162,000円
の合計約86万円なり。。。。 これに予備バッテリーやらその他細々周辺機器とか入れるとほぼ100万コースです。頑張って元を取るべく撮影に奮闘しています。
最近新しいカメラのX7が、発売され迷い中です。。。DJIオリジナルのレンズと合わせるととんでもない金額になってしまうので。。。でもスーパー35mmセンサーはとんでもねー美しさ。。。
上記組み合わせだと
以下の映像に対応することになります。
- CinemaDNG 5.2K/30fps 4.2Gbps
- ProRes 5.2K/30fps 1.3Gbps
- H264 4K/60fps 100Mbps
- H265 4K/30fps 100Mbps
に対応しています。
DJIのサンプル映像
発売当初に公開された全編INSPIRE2撮影されたショートフィルムがこちらです。
上記私が解説した装備で撮られたものです。(このレベルが撮れるように頑張る。)
[https://www.youtube.com/watch?v=4TbmxBAOvu8:embed]
INSPIRE2の選び方
- INSPIRE2本体にはカメラがついていません。それゆえにカメラを選びます。そして、保存するメディアを選び、一人でするか2人でするかを選ぶ必要があります。
上記本体に何をつけていくのか?で撮影できる映像が変わって来ます。
(※右に行くほど高性能です)
- カメラ(3択):X4S or X5S or X7
- 映像の質(3択):microSD or SSD(120GB)+追加ライセンス or SSD(240or480GB)+追加ライセンス
- 送信機(2択):ノーマルタイプ or CENDENCE
です。この組み合わせによって撮影できる映像の質が変わって来ます。
カメラの選択について
ざっくりいうと
- X4S:レンズ固定 | 1-inchセンサー | 4K/60fps 100Mbps H264 | 4K/30fps 100Mbps H265 100Mbps
- X5S:マイクロフォーサーズマウント | M4/3 | 5.2K/30fps CinemaDNG 4.2Gbps | 5.2K/30fps ProRes 1.3Gbps | 4K/60fps 100Mbps H264 | 4K/30fps 100Mbps H265 100Mbps| 12.8Stopのダイナミックレンジ
- X7:DJI独自のDL/DL-Sレンズ | Super 35mmセンサー | 6K/30fps CinemaDNG 4.7Gbps | 5.2K/30fps ProRes 1.27Gbps | 14Stopのダイナミックレンジ
という感じです。書き出すとキリがないので、公式HPで詳細をご覧ください。
X4S
公式動画無し
X5S
[https://youtu.be/IDInmfxFM5s:embed]
X7
[https://youtu.be/v6Ef2dzEe-8:embed]
注意
X4Sについてはそのままですが、X5S、X7に関しては、次に書くSSDおよび追加ライセンスを導入しないとCinemaDNGおよびAppleProRes撮影できないです。
SSD&追加ライセンスについて
例えるならば、 「ガンダムがマグネットコーティング施された」という感じです。 SSDと追加ライセンスによって、CinemaDNGおよびAppleProResが利用できるようになります。
SSDについて
注意する点は、、SSDの「120GB」と「240/480GB」では、保存できる上限が違います。
-
120GB: 4K 30fps CinemaDNGおよびApple ProRes 422 HQ 4K 30fpsに対応
-
240/480GB :5.2K 30fps & 4K 60fps CinemaDNGおよびApple ProResに対応
またSSDのデータの読み込みには、専用のInspire 2 CINESSDステーションが必要です。
追加ライセンスについて
追加のライセンスは、CinemaDNGおよびApple ProResの両方セットのライセンスと、それぞれ単体のライセンスがあります。(セットだと多少割引) これは、INSPIRE2本体と紐づけて機能が解除される仕組みです。
送信機について
INSPIRE2本体に送信機が1つついています。 一人で機体の操作&カメラワークを行うのが一般的ではありますが、INSPIRE2では、機体の操作とカメラワークを別々の人が行うことが可能です。 その際は送信機をもう一つ購入してカメラ用として登録することができます。
しかし送信機が2種類あります。 もともと付属している送信機と、次に紹介するCENDENCEです。
CENDENCE
最近よりグレードアップした送信機CENDENCEが発売されました。 これによってショートカットボタンを多数割り振ることができるので、カメラの設定の変更が、タブレットを触らずにスティックから手を離さずにできるようになりおます。
上めっちゃややこしい部分が多く、選び方ひとつで映像の質も、金額も変わってくるINSPIRE2について解説しました。
DJI公式リンク
INSPIRE2:https://goo.gl/iwX6zQ
CENDENCE:https://goo.gl/N5HvTK