ドローン元年になると言われた2015年。様々な事件、活用、そして航空法の改正、製品発表。まさに元年というにふさわしい1年だったと思います。
法規制も定まり、社会認識も増え2016年は活用や利用の広がりがどんどん進むと思われます。その前にちょっと2015年のドローン関連の振り返りをしてみましょう。
1月
アメリカのホワイトハウスに墜落
酒によったシークレットエージェントが遊びの一貫で行ったと証言。このニュースによって以下のムービーをFAAが作成しマナーとルールを考えてもらうように促しました。
2月
特に無し。
3月
クロックス空中ストア
国内では初のドローンを全面に出したプロモーション。タブレットを操作するとドローンがクロックスを持ってくるという限定ショップを日数限定でオープン。
ヨドバシカメラにドローンコーナー登場
ネットかラジコンショップでの販売に家電量販店が参入。アクションカメラコーナーの横にあったのは衝撃でした。私的に衝撃だったので書きました(笑)
4月
Bebop Drone日本発売開始
昨年末に発表され海外では販売開始していたBebop Droneが万を持して日本国内の技術適合マークを取得して発売開始。小型で持ちやすくHDの空撮可能は衝撃。
phantom3 ProfessionalとAdvanceを発表
世界的ヒットモデルDJI社のPhantomシリーズの新型の発表。4K対応、室内センサーなど要望すべてを盛り込んだ性能。しかもニーズにあわせて価格を抑えたAdvanceも同時に発表。(発売は5月)
3DR社がSoloを発表
DJIとガッツリライバルの3DR社の新型ドローン。上記Phantom3がGopro対応ではない反面こちらはGopro対応。しかし日本では今だに発売されていない。3DR社は、元ワイアードのクリス・アンダーソンが率いることもあって色々と気になる。
首相官邸ドローン事件
日本のドローン史上最大のトピックス。ドローンが良くも悪くも日本の色んな方々に認識されたのは間違いない。それとともに法規制の動きも急ピッチで進んだ。
ちなみに4月だけで「ドローン」が約100万回検索(今も超えていない)されています。この時期を超えることが今後あるのか??
国際ドローン展が、開催
国内でドローンに関するカンファレンスが、幕張メッセにて開催され約50社が産業用ドローンや関連メーカーが展示を行った。今思えばここに出店されていたメーカー以外は今となってもそんなに名前聞かないな(思ったより増えていないのかな?)
5月
Lilyが募集開始
クラウドファウンディングにて衝撃を与えた商品。無骨なドローンをポップで親しみ易く使いやすいという新たな切り口で日本でもあっという間に有名になったLily。日本の電波法をクリアし正式に使えるようになるのか???(12月現在:追加資金調達&発売日延期になったのは、ドローン界隈では予想通り(笑))
ドローン少年関連ニュース相次ぐ
改めていう必要もないかな。今何してるんだろう。12月の航空法改正によって確実に同じことは出来なくなりました。
6月
特になかったと思います。
7月
近未来技術実証特区検討会が開催
秋田県仙北市いわゆる『ドローン特区』にてドローンの検討会が実施されました。内閣府の小泉進次郎政務官(いずれも国家戦略特区・地方創生担当)など数十人が集まり野波健蔵・千葉大学特別教授チームによるドローン自動飛行のデモンストレーションを見学。
Parrot社が、新mini droneシリーズ発表(発売8月)
入門機のAirborn 陸上のJumping そしてまさかの水上のHydrofoilなど多くの商品が発表されました。遊び心を毎回Parrotはついて来てワクワクします。
8月
DJI社がPhantom3 Standerdを発表(発売9月)
既存のProfessionalとAdvanceよりも価格を押えなんと10万円を切る(今はウインターセールで7万円台)空撮の最低限の機能をもってるのにこの価格は衝撃。
「エアロセンス」設立
ソニーモバイルコミュニケーションズとロボット開発のZMPによる合弁会社を設立。測量点検に特化した自動飛行ドローンを開発とのこと。
9月
航空法の改正成立(施行12月)
ドローンの規制を盛り込んだ航空法の改正が全会一致で可決、成立した。
高精細カメラx5、X5R発表
DJI社が、Inspire1にて利用可能なマイクロフォーサーズ、フォーカス、RAWなどプロの求めるクオリティを簡単に利用することができるカメラを発表。(発売X5が10月、X5Rが12月)
Phantom3,Inspire1シリーズがオートフライト機能対応へ
ソフトウェアのアップデートによりオートフライト機能が実装された(Phantom3はstanderdに先行対応)
10月
Bebop Droneがオートフライト機能対応へ
Parrto社のBebopDroneもオートフライト機能を追加した。Map上に指定したポイントを自動飛行が可能。(アプリ内にて有料課金)
OSMO発表
DJI社が、手持ちジンバル付きカメラOSMOを発表。空撮だけではなく地上のカメラも発表されたことは衝撃。
11月
農薬散布用ドローンを発表
DJI社が、農薬散布専用機を発表(日本国内発売未定)。防水防塵対応で、水洗いも可能。現状の農薬散布ヘリが1500万程度に対し恐らく150-200万程度になるのでは?と考えられ、かなりの価格破壊となりそう。
ZANOが頓挫報道
ヨーロッパで最大の資金を集めたクラウドファウンディングであったが、納品がほんの少数しか行われていないかつ、リリース時の機能をほとんど実装していないとして、大きく報道された。
Bebop2を発表
Parrto社が、BebopDroneの新型を発表(来春発売予定)飛行時間が2倍や耐風性能のUPなど正規進化を遂げている。
Amazonが最新映像を公開
12月
航空法の改正施行
違反時には50万円以下の罰則を設けた。人口密集地での飛行禁止などのルールを設けるとともに、規制だけではなく許可申請の申し込みも受付を開始。
赤外線カメラZENMUSE XLを発表
DJI社が、サーモカメラで有名なFLIR社と連携し赤外線カメラを発表。しかし性能等で国防の関連もあり輸出の規制があり日本での発売はいつになるのか?
セコムが、ドローン警備サービスを受付開始
思ったより早いリリース。月額5000円・初期費用80万円〜。ドローンポートを設置して、異常検知した際にドローンが見回りに出動。実際に導入されたところを見てみたい。
千葉市にてドローン配送
を目的とした政府による規制緩和地域「国家戦略特区」に指定(企業はAmazonと言われていますが未定)
その他
- 日本全国で、ドローンに関する協会や民間資格を発行する組織の設立が多数。
- 各地でドローンレースが開催
私の感想
とにかく印象深かったのはDJI社のリリースペースの速さが私に取って衝撃でした。こんなスピードで出されたら他のメーカーどうすんだろうって感じです。
私的に2016年来るだろうなと思うのは、産業用途の固定翼機(風にのる飛行機型)がブームになるのではないかと睨んでいます。バッテリーの進歩はもうちょい先だと(某研究している人から)聞きましたので、まずは形状で飛行時間を稼ぐ時代が続くのでは?と思います。
固定翼機は要チェックや!(スラムダンクの彦一風)