国土交通省に電話で聞いてみた。ドローンに関わる航空法改正案について

その他

こんにちは、ドローンオタクのダリアンです!

ドローンに興味ある方は、皆さん注視しているのではないでしょうか?
先日改正案がでました。その中身と気になった部分を電話で聞いてみました。

航空法の一部を改正する法律案について ドローンに関わる

無人航空機の定義について

飛行機、回転翼航空機等であって人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させ
ることができるもの(超軽量のものなどを除く)

引用 国土交通省 http://www.mlit.go.jp/common/001096661.pdf

概要

(1)無人航空機の飛行にあたり許可を必要とする空域

 以下の空域においては、国土交通大臣の許可を受けなければ、無人航空機を飛行させてはならないこととする。
 [1] 空港周辺など、航空機の航行の安全に影響を及ぼすおそれがある空域
 [2] 人又は家屋の密集している地域の上空

(2)無人航空機の飛行の方法

 無人航空機を飛行させる際は、国土交通大臣の承認を受けた場合を除いて、以下の方法により飛行させなければならないこととする。

 [1] 日中において飛行させること
 [2] 周囲の状況を目視により常時監視すること
 [3] 人又は物件との間に距離を保って飛行させること   等
 
(3)その他

 [1] 事故や災害時の公共機関等による捜索・救助等の場合は、(1)(2)を適用除外とする。
 [2] (1)(2)に違反した場合には、罰金を科す。

引用:国土交通省 航空法の一部を改正する法律案について

国土交通省に電話で聞いてみた

質問:国土交通大臣の許可はどのようになるのか?個人?事業者?イベントなら運営者がとればいいのか?
回答:許可に関しては、まだ検討中

質問:密集している地域とは?
回答:まだ具体的な地域は検討中

質問:上空はダメと記載があるが庭や室内は?
回答:自分の敷地内なら大丈夫。イベントスペースなどでは、不可。具体的には検討中。だがそういう方向性。

質問:周囲の状況を目視により常時監視することとあるが、目視確認のレベルは?操縦者が?関連する人が?
回答:操縦者が、肉眼で目視することを想定してる。具体的には決まっていない。

質問:人または物件との距離は何メーター?
回答:まだ決まっていない

質問:無人航空機の中の超軽量のものなどを除くって何グラム
回答:おもちゃの様なものまで規制しない方針。具体的なラインは検討中

以上の内容を緊張して電話しましたが、丁寧に教えて頂きました。

個人的に思うところ ドローンに関わる部分

密集している地域の上空について

都市部にてドローンの飛行は、厳しくなりそう。

ちなみに人口集中地域という枠組みがあります。それに準じたとしたら

人口集中地区とは

人口集中地区とは、wikipediaより(https://ja.wikipedia.org/wiki/人口集中地区)
市区町村の区域内で人口密度が4,000人/km²以上の基本単位区(平成2年(1990年)以前は調査区)が互いに隣接して人口が5,000人以上となる地区に設定される。ただし、空港、港湾、工業地帯、公園など都市的傾向の強い基本単位区は人口密度が低くても人口集中地区に含まれる。

つまり:東京23区、大阪市その他都市部は、全域がこの地域に当てはまり、多くの都市部で、飛行できないということになります。

周囲の状況を目視により常時監視することについて

利用例としては、
・警備など遠隔や夜間での飛行がどのように許可が出るのか?利用は厳しい。
・空撮において、人が入れない場所の撮影が厳しい。
・ドローンのイベントやレースが、果たして許可がでるのか?イベント企画者が許可をとればいいのか?全員許可が必要なのか?
・完全自律(オートパイロット)の飛行の際は、操縦士の監視が、どのように適用されるのか?

あとは許可がどう出るかの問題ですね。続報がありましたらまた記載します。

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